みんぐぶろぐ

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オペラ 午後の曳航《二期会創立70周年記念公演/日生劇場開場60周年記念公演》を観たよ

オペラ鑑賞デビューしました!

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推しがオペラ歌手なので

このブログでは度々申し上げていますが、2021年秋のディズニーオンクラシックで衝撃を受け、それ以来激推ししている菅原洋平さんですが、二期会所属のオペラ歌手なので、ディズニーオンクラシック以外の公演となるとオペラを鑑賞することになるよ。

今年は8月にコジファントゥッテも観ましたが、なんだかめちゃくちゃ面白い公演だったので、推しの本公演デビューを私の本鑑賞(?)デビューということにさせていただきます。

午後の曳航

今回観に行ったオペラは三島由紀夫さん原作の小説『午後の曳航』をオペラにしたものでした。パンフレット買ったら分かりやすい解説が載ってました、ありがたい。

事前に原作小説を購入したのですが、読むのを後回しにしすぎて行きの新幹線で読み、東京駅で読み、日生劇場の座席で読み…。ギリギリでいつも生きていすぎだけど、なんとか読み切れました!!衝撃のラストにかなり心を持っていかれつつ、すぐにオペラ鑑賞。贅沢なのかなんなのか。ただの無計画かな?

おともだちは映画も観たそうで、そのうち観たいなぁ。

そして観に行った11月25日は三島由紀夫さんの命日(=憂国忌と呼ばれていることを知った)だったよ。凄い日に観劇してました。三島由紀夫について名前くらいしか知らないすぎるなぁと思って寝る前に三島事件Wikipedia見たらヒィ!となってしまった。しかし起こった「事」は細かく書いてあったけれどどうしてそうなったかの部分はよく分からなくて、まだ何も分かっていない気分。何も知らない…!!

諸々の購入

そもそも、予定がギリギリまで読めなかったのでいろんなことがバタバタした今回。新幹線はJCBのキャンペーン✖︎カード2枚分駆使したぞ!!キャッシュバック待ってます。時間が読めなかったので自由席を購入して若干不安だったものの、余裕で座れて良かった〜。世間は4連休っぽかったので、駅はごった返してました。

観劇のチケットは事前に買っておくか当日券か悩みましたが、2日前までチケットぴあで購入できたU-39当日引換券を選択。S・A席のうちのどこかです、ということでしたが、蓋を開けてみたらI列(=9列目)、やや上手側。日生劇場、とにかく観やすかったので、9列目でも全然お顔とかみえるし、歌声もよく聴こえるし良かったです。公演によりけりなんだろうけれど、今回はU-39チケットめちゃくちゃ当たりだったんじゃないか?!と個人的には思いました。S席17,000円、A席13,000円のところを、U-39チケはなんと10,000円ポッキリ。39歳以下の方、チャンスだよ…!!!2024年2月〜菅原さんはオペラ『タンホイザー』に出るけれど、そこでもU-39チケット出るみたいなので検討中の方は是非。(宣伝、しかしもう△になってた)私はまだ行けるかわからないからチケット買ってませんが…!うぅ〜行きたい〜!!!

公演の感想(ネタバレ含む)

オペラ初鑑賞だし詳しくないしでなんとも素人の感想にはなってしまいますことお許しください。それでも「何だか凄いものを観た&聴いたぞ…」って気分になりました。

原作読みたてほやほやなので原作との比較も入れながら。

登と房子(母)のお部屋、どうなるのかと思っていたけれど、舞台装置とダンサーさん、そこで演じられている演者の方、どれをとっても凄かった!上手側だったので、登の部屋や覗いてる姿などはあまり見えなかったのだけれど。席によって楽しみ方が変わる。

房子と竜二結講脱いでたので、きゃ〜!と思いながら観ていたのだけど推しが脱ぐ役やったら直視できないかもしれない…!オペラって他に脱ぐ役ありますか…?お話や役によっては脱ぐこともある歌手の方役者の方、改めてすごいことだと思ってしまった…最近肥え気味な人の素直な感想。

船の装置凄い…!ドデカ船。はしゃぎ登と瞬時に惹かれ合う房子と竜二。船が大好きなの可愛い少年なのになぁ…!

原作小説の前半はとにかく心理描写が多くて、そこはどうしても情報量に差は出るところなんだけれども、オペラなので歌い上げて伝えてくれる。文章だと1人ずつの心理描写が順番に描かれるけれど、オペラでは同じ場面での登場人物3人(登、房子、竜二)が重唱で表現されていて、鬼気迫るものを感じたと思った。

今回はドイツ語での上演だったので、字幕を追うことになりました。大学で第二外国語として学んだのに!Ich(私)とZwei(2)くらいしか分かりませんでした。よくよく考えたらJa,Nein,Guten tagとかはわかるかも。ドイツ語再勉強したくなる。

舞台は日本、服装も日本なのにドイツ語歌唱なので、オペラ感を感じられるけれど、なんだか普通じゃない感じがすごかった。日本語版で上映された過去もあるみたいだけれど、そちらも気になる。

菅原さん演じる4号含め、登の友達たち序盤から出てきてくれて嬉しい。原作よりも大分不良感の強い人たち、でもどこか気品は隠しきれてない推し様。インナーカラーしてたり、悪い笑みを浮かべたり、不良っぽい体勢(?)したりと非常に良かったです。そしてカウンターテノールの久保さんとの声の高低差、対比が凄かった〜!変わらず菅原さん良い声でうっとりしたけれども、周りの方も凄い方ばかりだった…。登が結構いじめられっ子ぽくなってた。しかし少年にしかみえなかった登役の山本耕平さん、すごい…!!(そして新堂さんの登もめちゃくちゃ観たかったなぁ…)

猫ちゃん、うごうごしてる。ヒィ!残虐である。でも段々エスカレートしてしまうよなぁと人間の心理を見せつけられる。パンフレットでも演出宮本亞門さんが言及されていたけれど、過去の事件が思い出されてしまう…!

第一部のラストシーン、とってもカッコよかったし第二部のラストシーンはこうなるのかな?って予測しながら対比になってるのかなと思えた。

実は臆病者な4号、父親に殴られてるの嫌すぎる。臆病な姿似合う…。人間らしい一面が見れたし、育ってきた環境や周囲重要すぎる…。と思うなどする。

第一部でほとんど触れられなかった竜二の心のうちも、登との二重唱(で良かったかな…?)で第二部で触れて、解釈も加えられて、ラストに進んでどんどん盛り上がる。小説の衝撃とはまた違うラストシーン、舞台全体が「なんだかオペラっぽい!」と思えるようなポーズ、配置になっていたように感じます。オペラ知らんくせに、イメージだけでものをゆうてます。あとゴム手袋をする推しが観れました。

音楽面、難解な感じがして音程も難しく感じて、歌唱難しそう〜!と思うなどしました。不気味なというか、ドロドロとした鬱屈とした世界観がずーーっと表現されている感じがした。予習できなかったのが悔やまれる。AppleMusicにもSpotifyにもあったのか〜!日本語歌唱版だけれど。音を認識するには聴いてから行けば良かったです。

Henze: Das verratene Meer (Sung in Japanese) [Live]

Henze: Das verratene Meer (Sung in Japanese) [Live]

  • RAI国立交響楽団, Gerd Albrecht, JUN TAKAHASHI, Mari Midorikawa, 三原剛(バリトン), 小森輝彦, Zvi Emanuel Marial, Kwang-Il Kim & Yasushi Hirano
  • クラシック
  • ¥3056

カーテンコールでは不良少年からのいつもの王子の礼で良かったです…!

おわりに

菅原さんの本公演デビューに立ち会えたことが嬉しかったし、とっても凄かった…!歌唱のみでなく演技も必要だし、オペラ歌手の方々ってすごいなぁと思うなど(感想が幼稚すぎる)。デビュー作としては異端…?

しかし、色んなことをもっと分かりたい…。となったので諸々お勉強します!これは前も言ったので口だけじゃなくいろいろ知ろう。オペラ鑑賞0歳児なので、幼稚園児くらいにまずなれるといいな。しかし、菅原さんを推してると今まで知らなかった世界を知ることになるので、自分の世界が広がる感じがして楽しいです!コジファントゥッテでも、キラキラ王子役とは少し違うコミカルな役柄が見れたし、今回は全体に鬱屈とした作品の中で不良ながらも実は臆病な少年として人間らしい役だったので、色んなお顔が見れて今年は嬉しいです。行けなかった公演もあるけれど行けた方の感想をお聴きするとどれも素晴らしかったみたいで、行きたかったなぁと思うばかり。今後も可能な限り菅原さん御出演の公演聴きに行きたいです!私は毎日、自分の人生頑張ろう〜。

既に菅原さんの御出演が決まってる公演はこちら(みんな行こうよ!)☟

12月22日(金) Sound of CHRISTMAS@TACHIKAWA STAGE GARDEN

2024年2月〜 タンホイザー@東京文化会館大ホール

2024年5月〜 ディズニー・オン・クラシック 夢とまほうの贈りもの2024

おわり