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マストバイ、くまのプーさん FAN BOOK

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みなさんもう買いました?読みました?くまのプーさんFANBOOK

とっても良かったです!!!!!新たなバイブル

まだ買ってないよ〜、買う予定ないよ〜、という方にももう是非手に取って、読んでみて欲しいので、以下に理由や感想を書いていきます。読んでのお楽しみになったほうが良いのでネタバレや内容の核心に触れては書かないつもりなので、是非お付き合いください!!すべての事象がネタバレに感じるタイプの人は…あんま読まないで…!

あと、すっげ〜長くなっちゃったから、時間がない人はまとめだけ読んでね!

 

目次

 

はじめに

今回のFANBOOKは講談社のディズニーファン編集部よりディズニーファン「増刊号」扱いではなく「ムック」扱いで出版されています。だからなのかディズニーファンに比べるとちょっとお高め。でも納得の価格、大満足の内容なのでこのお値段払っても損はないと言えます。

こういうプーさんオンリーの内容の特集といえば、私が知っているものではもう20年以上前に出版された同じくディズニーファン編集部より発刊、しかしこの時は「増刊号」扱いだったこちら。

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2001年4月増刊号くまのプーさんスペシャル プーさんに夢中!と題されたもので、幼い私はまさに夢中になりました。プーさんのバイブル、と思える雑誌でした。

あとは付録メインのムック本なんかは私が把握しきれてないくらい出ていたかとは思いますが、ああいうのはあくまで付録メイン、冊子はちょっと薄めなので(内容は良いものもあるけどね!)。関連本全て網羅できてる人間ではないので断言するには知識が浅いけど、くまのプーさん FAN BOOKは今までになく広く深くまとめられていてとっっっても大満足な本なのです!

どういう点でいいと思ったかについて、他の本でカバーされている範囲との比較をメインに伝えていきたいと思います。

 

プーさんの世界

ひとくちにプーさん、といってもいろんな切り口があります。イギリスでミルンとシェパードの手で生まれた原作、アニメーション化したディズニー、絵本、パークでのプーさん、そのグッズ…などなど。同じくプーさん好きやファンといっても、原作好きもいればアニメーションが好きな人、ぬい撮りの人、パークで積極的に会いに行く人、そのプーさんたちを写真に撮るのが好きな人、グッズが好きで集めてる………。プーさんの世界は、とっても広いなぁといつも実感します。プーさんに限らず、ディズニー好きな人、Dオタって本当にアプローチが多様。それほど巨大コンテンツだからだと思います。

そして、その広い世界を、取りこぼさずに一つにまとめてくれたのがこの本だと思います。

 

過去のプーさん関連本との比較

2001年4月ディズニーファン増刊号についてざっくり触れておきたいと思います。

まず初めに、こちらでは東京ディズニーランド(パーク)の話題が冒頭にきます。プーさんのハニーハントのオープンが2000年9月。その直後に発売された雑誌なので、当然フィーチャーされてます。更にプーさんと遊ぶ1日としてパーティーエクスプレスミッキーマウスレビューワンスアポンアマウスディズニーオンパレードオリジナルグッズ作りファンティリュージョン…を堪能しようとのスケジュール。とにかくパークでプーさんと出会えるコンテンツの多いことよ…!2001年当時、黄金時代すぎる。ムービープレミアショーケースアップダウンブティック…うっ今はなきショップ多すぎて泣きそう。グッズもかわいいもの多すぎ。 …いやいやアトラクションもあって専門店もあるキャラクターなんて他にいないんだから…と言われてしまえばそれまでなのですが。今までが特別すぎたんだよね…!と思うなどして、2023年現在のパークと比較してちょっとシュンとはなってます。

本筋から逸れました。続いて、原作やキャラクターに触れたり、プーさんの声優八代駿さんとティガーの声優玄田哲章さんの対談があったり。小さな雨雲(LITTLE BLACK RAIN CLOUD)の楽譜、プーさんの作中に出てくる美味しそうなもののレシピの紹介など…。ディズニーアニメーションに関しては、ビデオ(!)の紹介があります。

改めて読み返してもかなりのボリュームで大満足な内容なのですが、いかんせんパークの情報がもう古くなってしまったり、映像=ビデオとの記載だったりと、20年以上経過した今ではだいぶ環境が変わってしまっています。でもこの本はこの本でとても素晴らしいです。

 

さて、くまのプーさん FAN BOOKの内容にいよいよ触れていきたいと思います。

ちなみにディズニーファン増刊号とページ数はほぼ同等です。

まずは、ディズニーアニメーションのプーさんからスタートします。ここの情報量がかなり多くて良いです。前回のディズニーファン増刊号が発刊されたあとも、プーさん関連のアニメーションや映画はどんどん増えていったので、そこが網羅されています。ディズニーアニメーションのプーさんが好きな人、必見です。あとはプーさんが好きなお子さんとかも良さそう。映画など長編アニメーションの内容が分かりやすくまとめられているので、この本で興味を持ったらディズニープラスで実際に観てみて…とかできそう。

ちなみに他の本の話も少し挟みたいのですが、私が持っている限りだとディズニーアニメーションのプーに関する本といえば、2014〜6年に開催されていたくまのプーさん展の図録かなと。

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こちらも原作のなりたちに触れつつ、メインはディズニーアニメーションであり展示内容もボリューミーで大満足ではあったのですが、図録をよくよく見るとプーさんとはちみつプーさんと大あらしプーさんとティガー(=くまのプーさん/完全保存版の内容)、プーさんとイーヨーのいち日くまのプーさん(2011)しか触れられてないので、ディズニーアニメーションの全てを網羅できているとは言い難い感じです。(いやでもモデルシートとか載ってて良い内容なんですけどね!!)加えて、昔の展示の図録なので今普通に売ってるかというとそうではないのも難点。

話をくまのプーさん FAN BOOKに戻します。続いて、しっかりめのコラムがあります。ディズニーファンでプーさんの連載をされている、日本一プーさんに詳しいんじゃなかろうかとにらんでいる林田周也さんが寄稿されているコラムです。これさえ読めばプーさんの歴史が一発で学べるんじゃなかろうか。そして音楽のコラムは、前回のディズニーファン増刊号でも音楽部分のコラムを担当されていてディズニーファンではお馴染みのうきたひさこさんによるもの。大半が2001年以降の出来事を絡めた部分になってるので、新たな情報が知れます。

そして東京ディズニーランドのプーさんの部分も先程同様林田周也さん監修。個人的には、プーさんのハニーハントのライドに乗り込むところにある100エーカーの森の地図が掲載されてるのが嬉しいです。(唯一?前回のディズニーファン増刊号の方が充実していたかもしれないのは各パークで"会える"プーさんくらいかしら。まぁ今東京のパークで会えるところ少ないし、致し方なしかと。)

次に、いよいよ原作のプーさんに触れられます。こちらも林田周也さんによるミルンとクリストファーロビンにまつわるコラムなどがあります。そしてこの本の中でいちばんのお気に入りと思っているのが「作品解説 原作のお話から 選り抜きエピソード」のところです。原作のお話と、それに対応するディズニーアニメーションはどれか?がタイトルで示されています。わかりやすいし絵と共に紹介されていて本当にかわいい。このページ大好き!原作とディズニーアニメーション、両方を愛でるのにもってこいのページです。一方が好きな人も、もう一方に触れてみようかなという気になるのでは。

続いて、今回もプーさんにまつわる料理のページありです。前回のディズニーファン増刊号と共通の物について載っているのですが、そこも更に解釈が加わって新たなものとなっていて素敵でした。料理しない人も見てるだけで楽しいページ。かわいい。

まだまだ続きます。プーのトリビアAtoZと題して、各アルファベットに対応したトリビア、エピソードが掲載されています。これに関しては昨年2022年に開催されていたクマのプーさん展のアプローチに近いものがあるのですが、比較してみると同じアルファベットでも内容が全然違うんで、両方読むべしですね。クマのプーさん展の方はキャラクターとか原作エピソードの中の単語中心だったように思いますが、くまのプーさん FAN BOOKではトリビアなので周辺知識多め。

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クマのプーさん展のAtoZはクマのプーさん展公式図録で参照できます。原作好きはこっちもマストバイ。EHシェパードの美しい絵、眺めようぜ。ちなみにこちらはまだネット書店(楽天とか)でも買えるよ!欲しい人は是非ポチるとよしです。マジで。

またまたくまのプーさん FAN BOOKに話を戻します。次に翻訳家宮内愛さんによる"言葉"に関するコラムがあります。原作にもディズニーアニメーションにも両方に言及されていて、英語苦手の身としては知らないことが多数載っており、原書や字幕版にあたってみるか…?!という気になったりならなかったり。めちゃくちゃ良いです。

その他に、日本企業のプーさんグッズの紹介コラムがあったり、イラストギャラリーがあったりして、大大大ボリュームの大大大満足の内容です。

最後に、作品データと参考資料のページもあって、参考にした文献などの情報が載ってるため、更にさらにプーさんの世界を深掘りしたい場合ここを参照していこうと思っています。まだまだ持っていない本が沢山!ディズニープラスで配信されている作品もまとめられていて、且つ「プーさんとイーヨーのいち日」は現時点でディズニープラスにないけどここに収録されてまっせ、などと記載があるのでありがたい。これからプーに詳しくなりたい!って人にかなり親切設計です。

ちょっとここからは完全に余談になっちゃうのですが。作品データと参考資料のページに絡めて書いてしまいます。ディズニープラスで配信されているアニメーションをアプリで観ようと思うと…の話。ディズニープラスで「くまのプーさんコレクション」がありますのでそこから観るのはアリなんですが、❶コレクションに辿り着くために、トップの虫眼鏡マーク→すべてのコレクション→スクロールしてくまのプーさんコレクションを見つけてタップ要…と一発では辿り着けない❷順番がぐちゃぐちゃで公開順がわからないという難点あり。

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▲何順かは不明。好きなのから見てもいいんだけどね。

順番に拘りたい人はこちらの記事も参考にはなります。

ただし記事内には2023年2月に配信開始された「くまのプーさん/いつまでも友達」が含まれていないものになりますのでそこだけ補完要。

「プーさん」で検索すると「プーと大人になった僕」「ザ・ブック・オブ・プー」が出てこないなどあるため、「プー」で検索はあり。文字で検索すると公開年も出ます。ついでにデッドプールも出てきちゃうけどね。

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▲紛れ込むデップー。世界観が真逆すぎる。デップーは2作共もう観た。

だから、コレクションの保存や、最新順⇆古い順にソートできるとか、なんかこうディズニープラスが使いやすくなるといいなぁなんて思うところがあり…ついつい言及。…かなり脱線しました。本当に余談ですみません。こんなこと言いながらまだ全然観れてないのでね。偉そうなこと言ってごめんなさいって感じですわ。以上完全な余談でした。

 

紙でも電子でも

ちなみに!!!私は紙の書籍で購入しましたが、電子もあるようです!!詳しくは講談社のページご参照を☟

あなたの愛用の電子版もあるかもです。電子も買うか…????出先でも気軽に読めてしまうなぁ。立ち読みで目次まで読めたので、ちょっとでも興味湧いた方はまずそこだけでも見てもろて。

あと近くの本屋さんに在庫なくてもネット書店でポチればすぐ届いちゃう。

 

くまのプーさん FAN BOOK感想まとめ

  • プーさんのとっても広い世界を、取りこぼさずに一つにまとめてくれたのがこの本
  • 帯の文言『プーのすべてが一冊に。』に偽りなし
  • 信頼のコラム多数、読み応えバッチリ
  • 原作、ディズニーアニメーション、パーク(少なめだけど)など全てのプーさん好きにアプローチされてる
  • パークの供給が減ったとてプーさんの歴史は深い、パーク以外でめちゃくちゃ楽しめば良いじゃないか、基本に立ち返って原作読んでアニメーション観ようぜ
  • プーさんのことよく知らなくてもこれさえ読んだら、一発で周りの人よりプーさんに詳しくなれちゃう
  • プーさんの世界をよく知りたいけど、どうやって調べたらいいんだろう?な人はこれを読めばどうすればいいか糸口が見つかるはず
  • プーさん好き、プーオタさんは勿論なんだけどそうじゃないライト層とかプーさんは好意的にみてるけどそんな知らん層にほど読んで欲しい!
  • お金が有り余ってるなら1冊どうかな
  • 2001年4月ディズニーファン増刊号が発売されてから今回のくまのプーさん FAN BOOKが出るまで約20年間があいたので、このレベルでまとまってるプーさん本にはもうまた20年くらい出会えないかもしれないから、今のうちに買っとけ
  • お子さんでプーさん好きな子がいて本を読むのが苦じゃない子には買い与えてみて欲しい、きっと20年前の私のように、バイブルとなってくれるから。

みんな、もっとプーの世界に浸かろう!

私はとにかく観てないアニメーションなど全部観ようね。

 

大切な宝物がまたひとつ増えました。くまのプーさん FAN BOOKの製作に携わられたすべての関係者の皆様に感謝です。素敵な本を出版してくださり、ありがとうございました!

 

 

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おわり