みんぐぶろぐ

無職を機にちゃんとブログを書くなどしてみる日々のこと

ウィッシュ 感想

まだすごくふんわりしているのだけれど、今の気持ちをつらつらと書くよ!

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(当然ネタバレ多量なので、ダメな人はUターンしてください)

まずは吹替から

本来字幕版が好きなのですが、一緒に観に行く人の希望を優先して吹替版を鑑賞。素直な感想としては、面白かったしシンプルなストーリーだったなと。100周年のお祭り感もあったし、2D風な3D映像、私は好きです。ただ、逆に言えば捻りを感じないストーリーにも思えたし、お祭りすぎるかな?と感じる部分もあったのは間違いなく。

特に、主人公アーシャの個性が私にはあまり見えてこなくて、スターやマグニフィコ王、アマヤ王妃の方が好きになれた。あとはティーンズのハルが歌がうますぎて惚れました。

映像について。この100年で映像がとにかく進化して、眼から得られる情報量はものすごく物凄く多い。それこそ1回観ただけでは全てを見切れないほどに、画面の細かいところまで作り込まれている。個人的には、それ故に、ストーリーのシンプルさとのギャップが生まれてしまって、より際立ってしまったのではないかとも感じた。例えば2023年に観た他の映画だと『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は前作に引き続き、新しい3Dアニメーション表現でアメコミっぽさや色彩の鮮やかさなど、他では観られない表現で楽しいし、当然画面の情報量も多ければストーリー展開も目まぐるしくて、映像とストーリーにギャップがないイメージ。『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』も同様の印象を持つ。独創性があるといったらいいのか、凄く面白かった!ピクサー作品の『マイ・エレメント』はさすがで、リアルで綺麗な3DCG表現が極められているしだ迫力の水のシーンなどもありハラハラドキドキさせてくれた。なので、私が観てきた最近の作品はとにかく映像もストーリーもとにかく情報量が膨大という共通点があったように思う。そうすると『ウィッシュ』もそうでなければならないとは思わないものの、新たな切り口でやりようによっては良い塩梅で出来たんじゃなかろうかとも思うんだけど、なんとなくちょっとズレを感じてしまった。それ故にそれらの3作品のが面白かったなぁと感じてしまった次第。ただ、ディズニー作品は子どもでも観れる楽しめるものであるべきと思うし、ストーリーがあまりに複雑すぎても伝わらない場合もあると思う。その点では『ウィッシュ』は子どもに問題なくおすすめできると感じたのでディズニー作品としてとても良かったんじゃないだろうか。あくまでもターゲットは大人の自分だけではないのだから、とも思った。ただ、それでいくと面白かったとはいえ熱狂的にハマるほどではなくNot for meだった、みたいになってしまうのだけれど。

ストーリーについて、伏線…?と思わせて特に何もない、みたいなところがいくつかあったように感じた。タペストリーやマグニフィコ王の過去、アーシャの父の死など。そしてマグニフィコ王、特に今までにはみんなの願いの玉きちんと保管してたの偉いなと思ってしまった、予告などからして既に使い込んでるのかと思っていました。だから、みんなの願いを搾取して危険思想を排除しようとしてるだけで、まだ行動に移していなかった時はそこまで悪くはないのかも…?と思えた。アーシャの反発や、その後の国民の反応によって暴走しちゃってついに禁書に手を出した、そして手を出したら救いは無い、みたいな感じだろうか。ダークホールド(MARVEL)みたいな禁書である。

あとこれはまったく個人的なことなのですが、過去会社で働いてる時の上司がざっくり言うとマグニフィコ王みたいな思想の持ち主だったので、会社勤めを思い出してしまってファンタジー要素にどっぷり浸かれなかった。しかもあんなにハンサムじゃない。これはこちらの落ち度な気がするけど…?なんというか、勿論ベースには努力してきたと言う過去や自負がありつつ、凄く自分に自信があって、でも下の者から言われたことは全く聞こうとしていなくて、本性を知ってる人ばかりではないから自分一人もしくは少数でで戦わなきゃいけないのかな?と感じたことがよぎった。捉え方が浅かったら申し訳ないけれど、いわゆるモラハラ系のタイプに思えてしまって、洗脳されてる側とされていない側とに分かれて、でもそういう時は一人で悩まずにみんなで戦おうね!というメッセージに思えちゃった。というとなんとも現代っぽいテーマとも思える。というわけで、安易に言うのはマズイかもしれないけれどモラハラ被害に遭ったことがある人が観たらどう思うのか?&モラハラ自覚ありなしに関わらず、モラハラ当事者がもしこの映画観たらどう思うのか?が気になってしまった。そういう感想あったら読みたいので教えてください。

吹替声優の方達について。声優が本職ではない芸能人起用について私は後ろ向きではあるのだけれど、結論から言うとそこはあまり気にならなかった!アーシャ役、英語ではアリアナデボーズさんのカッコ良さと圧倒的な歌唱力が凄そうだなと思ったから、生田絵梨花さんのキュートな感じが合うのだろうかって不安だったのだけれど、観ていて個人的には違和感が全く無かった!かわいいかんじ。マグニフィコ王はものすごく福山雅治さんだった、福山すぎて曲の歌詞聞き取れない箇所とかあったからこれは支障があったとも取れるけど、いやでもカッコよかったので、脳裏にずーっと福山雅治さんがいるとはいえ、無しではなかったです!アマヤ王妃の檀れいさんはずーっと素敵で、ただ歌い始めたところが一番かっこよかった…!!!凄く良かったです!

音楽について。「ウィッシュ〜この願い〜」は映画を観る前から割と耳にしていたのだけれど、なんせサビ以外がかなり覚えにくい。精進せねばならん。しかしサビのSo I look→空のの音のハマりが物凄く良い…!!そして「無礼者たちへ」、ヴィランソングなのに明るいという違和感が良い。感謝のきもち!のところ福山すぎるし良い。This is the thanks I getに対しての訳のバリエーションがいくつもあって、ニュアンスが分かりやすくなっていると思う。「真実を掲げ」は先にも述べたようにアマヤ王妃の檀れいさん、ハルの青野紗穂さんが個人的に大ヒット。ただなんとなくミュージカル特有の唐突感がより際立って聞こえてしまった!なんでだろう、ディズニーに慣れているはずなのに。日本語向きの歌じゃないのだろうか?一番良かったのが、「ウィッシュ〜この願い〜リプライズ」!リプライズを、主役以外のみんなが歌うの、と〜っても良かった。音楽はより聴き込んで覚えたいなというきもち。

 

字幕版も見ました

1ヶ月間を空けて、字幕版も鑑賞。 ストーリーを平易だなと思っていた部分は、全く感じなくなっていた。分かりやすくて良い!!!!!と1人で手のひら返し。

これって2回目観てストーリーの理解度が上がっただけなのか、はたまた日本語だと脳の処理のキャパが余りすぎて捻りがなく感じたのに対して、英語そんなに得意ではないが故に、英語で聞くと英語のセリフ+字幕を追うことで単に脳が忙しくなって目と耳の情報量が増えて個人的に忙しくなって映像とストーリーとの情報量のギャップが勝手に埋められてストーリーが平易だと思わなくなっただけなのか、根本的に字幕版が良くて吹替の翻訳が合わなかったのか、どれなんだろう。1人で1回ずつ観ただけでは全く解決できませんでした。

アーシャのキャラクターについても、決めたことをやり切る力とか、周りを上手く頼るとか、素直なところとか好きなところがいっぱい増えたように感じた。

音楽と声について、やはり英語版、あまりにもキャラクターと声が合いすぎている。こればっかりは吹替が悪いとかではなしに、本家があまりにも良すぎると思う。アーシャ、カッコ良すぎる。マグニフィコ王、カッコ良すぎる。日本語訳のバリエーションについて良さも感じたけど、ラストのラストに杖マグニフィコ王がThis is the thanks i get?!て言いながら終わるの良すぎた。繰り返す事によりより強調されて好き。吹替ではなんて言ってたけ…??その他の場面でも同様のことを何度か感じたなぁ。

 

結論、私はやっぱり字幕版の方が好きだった模様。原因がふんわりしていて明確にできていないから、ディズニープラスに入ったらまた聴き比べ見比べしたいところ。やっぱり推しはスターです!映画の感想って難しい〜!

おわり